2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ニーチェ省察 三

ニーチェ「喜ばしき智恵」(河出文庫 417p) 「博学な書物を前に」 「われわれは、書物に囲まれ、書物に尻を叩かれてようやく思考を始めるといった連中とは一線を画す。われわれはいつも、外気の中で思考する。ーー歩いたり、飛び跳ねたり、登ったり、踊っ…

ニーチェ省察 二

「真理はつねに本質として、神として、最高の審級として立てられてきた。…しかし、真理への意志は批判を必要とする。ーーそこでわれわれの課題を規定しておこうーー試みに一度は真理の価値を問題にしなければならない、と」 それゆえ、カントは最後の古典的…

ニーチェ省察 一

-p175 (「ニーチェと哲学」G・ドゥルーズ 江川隆男訳) 「高いものと高貴なものは、ニーチェによっては、能動的諸力の優越性、それらの諸力と肯定との親和性、それらの諸力の上昇傾向、それらの諸力の軽やかさを示している。低いものと下賤なものは、反動的…